COSについてAbout COS

COSプログラムと COS-Pプログラムについて

【COSプログラム(the Circle of Security Program)】
・アタッチメント理論に基づいた、乳幼児をもつ養育者へのビデオを用いた介入プログラムです。標準的には6組のグループで、毎週のセッションを20回行います。介入前に構造化されたアセスメント(ストレンジ・シチュエーション法やCOSインタビュー)を行い、各親子の介入目標を設定します。セッションは、アタッチメントについてのわかりやすい心理教育と、養育者の気持ちを受け止める内省的対話からなります。

・詳しくは、COS InternationalホームページのCOS Booksにある文献
https://www.circleofsecurityinternational.com/books)やAboutのResearch Information
https://www.circleofsecurityinternational.com/research-information)をご覧ください。

 日本語の文献は以下のようなものがあります。
北川恵 (2012a). 親子の関係性に焦点づけた評価と支援を提供するプログラム:The Circle of Security プログラムの特徴と実践. 子どもの虐待とネグレクト, 14, 153-161.
北川恵.(2012b). 養育者支援:サークル・オブ・セキュリティ・プログラムの実践 数井みゆき(編著)アタッチメントの実践と応用:医療・福祉・教育・司法現場からの報告 誠信書房 pp.23-43.

・実施資格取得のための第一歩は、10日間からなるIntensive Trainingへの参加です。
詳しくは、本サイトのTrainingsのIntensive Trainingをご覧ください。
https://www.circleofsecurityinternational.com/intensive-training

【COS-Pプログラム(the Circle of Security Parenting Program)】
・COSプログラムをベースに、わかりやすい映像や図表を盛り込んだDVD教材を活用する心理教育プログラムです。標準的には8週間で、柔軟な人数のグループに(個別から20組ほど)実施できます。セッションでは、心理教育用のDVDを視聴しながら、ファシリテーターと内省的な対話をします。

・心理教育DVDとマニュアルの日本語版が、「安心感の輪」子育てプログラムとして作成されています。

・ファシリテーターになるための研修を日本で開催しているのは、COS-Pプログラム(「安心感の輪」子育てプログラム)のみです。

「安心感の輪」子育てプログラムを受けたい方に

・「安心感の輪」子育てプログラムの実施対象は養育者です。
専門家が専門的知識向上のために研修として参加することはできません。
養育者(両親、祖父母、里親など)が、子どもとの関係を振り返るために実施されます。子どもとの関わり方の技術を高めることが目的ではなく、子どもとの関係に養育者自身が与える影響にも目を向けながら、子どもや養育者自身についての理解や気づきを増やしていきます。

・2018年4月現在、「安心感の輪」子育てプログラムのファシリテーターは、日本各地に約400名います。プログラムを受けたい養育者は、広報などにご注目ください。
今後は、日本各地の「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターと、プログラム参加に関心がある養育者の橋渡しも実現できればと考えています。

「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになりたい方に

・「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになるためには、
1 4日間研修の全日程を受講すること
2 COS Internationalと契約書を交わすこと
の2条件が必要です。

・4日間研修については、COS InternationalホームページのTrainingsのFind a Trainingに詳細があります。https://www.circleofsecurityinternational.com/trainings

・子育て支援や親子の精神保健に関わる専門家(臨床心理士、児童養護施設職員、社会福祉士、保健師、保育士など)を対象としています。

・早期申込み割引があります。早期申込み(early bird registration)期日の参加申し込み人数が少ない場合、研修がキャンセルとなります。その場合は、申込金は全額返金となります。研修参加に関心がある方は、出来るだけ早期申込み期間内にご登録ください。

・団体申込割引が適用される場合は、研修登録のウェブページに詳細が記載されています。

・心理教育DVDとマニュアルの日本語版が作成されており、ファシリテーターになるための4日間研修は日本でも開催されています。
*【研修予定の速報】は本サイトの「お知らせ」に掲載します。
*【参加者募集】を始めると、本サイトのSEMINARSのParenting Training and DVDにリストアップされます。

【日本での研修実績と予定】(2018年4月現在)

日程 場所 講師 主催 資格取得者
第1回 2013年3月20日~23日 筑波大学東京キャンパス(東京) Bert Powell 北川恵、安藤智子  97名
第2回 2013年12月20日~23日 兵庫県中央労働センター(神戸) 北川恵 安藤智子、岩本沙耶佳  55名
第3回 2014年8月15日~18日 筑波大学東京キャンパス(東京) 北川恵 安藤智子  48名
第4回 2015年8月14日~17日 クリエイトセンター(大阪府茨木市) 北川恵 大阪彩都心理センター(竹田伸子)  60名
第5回 2016年9月22~25日 中部大学名古屋キャンパス(名古屋市) 北川恵 河邉眞千子、安藤智子  75名
第6回 2017年8月11~14日  立命館いばらき(大阪府茨木市)  北川恵  大阪彩都心理センター   73名
第7回 2018年8月10~13日 筑波大学東京キャンパス(東京) 北川恵  安藤智子  


よくある質問

【プログラム受講について】

Q 私は子育て中の母親ですが、このプログラムを受講できますか。

A お子さんの養育に関わる方(両親、祖父母、里親など)は、このプログラムを受けることができます。本プログラムを通して、お子さんとの関係を振り返ることが、あなたとお子さんの両方にとっての安心感につながればと思います。「安心感の輪」子育てプログラムを受けたい方に をご覧下さい。

【ファシリテーターになるための研修について】

Q 私はこのプログラムを学んで養育者向けに実施したいのですが、どうしたらよいですか。

A 「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになりたい方に をご覧下さい。

【研修参加の登録について】

Q 支払いの方法について教えてください。

A クレジットカード払い、電信送金、小切手の郵送の方法があります。
クレジットカード払いは、登録画面で番号等を入力して実施します。電信送金、小切手の郵送の場合は、 andy@circleofsecurity.org に連絡をしてください。いずれもドルでの支払いになります。

Q  領収書は発行してもらえますか

A  領収書は、参加申し込みをした際の登録情報のウェブページからダウンロードできます。
氏名の書かれているご自身の登録情報のウェブページに移ります。
氏名の下に記されている
”View, Print, or Email Registration Record and Invoice”で支払い状況を確認することができます。また、そのウェブページを印刷して、領収書としてご使用ください。

【「安心感の輪」の図やDVDについて】

Q 「安心感の輪」の図を使いたいのですが、許可が必要ですか?

A アタッチメントの視点をわかりやすく説明する際に「安心感の輪」はわかりやすい資料ですので、COSのウェブページ(Resources→Handouts)を通して、各国語に訳された「安心感の輪」の図が入手可能になっています。ダウンロードする際には、著作権上の注意事項を読んだうえで、「同意する(I agree)」をクリックしてください。

Q 「安心感の輪」の図をHPや冊子に掲載してもいいでしょうか?

A COSに関する資料を、書籍や雑誌、ホームページなどに引用して掲載する場合には事前に書面での許可が必要です。COS Internationalにお問い合わせください。“permission request form”に必要事項を記載して提出ください。書面の審査には、約4週間かかります。

Q 「安心感の輪」子育てプログラムのDVDを購入できますか?

A DVDは、4日間研修の全日程を受講した「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターにお渡しします。
DVDのサンプル(英語)はウェブページで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=cW2BfxsWguc&feature=plcp
DVDとマニュアルは、英語、日本語、スペイン語、イタリア語に翻訳されています。
日本での研修に参加すると、日本語版DVDとマニュアルをお渡しします。研修を受けたファシリテーターは、他言語のDVDを購入することができます。どの研修を受講したか、どの言語を希望するかを記載して、COS Internationalにご連絡ください。
*ファシリテーターは、COS Internationalのホームページにメンバーログインすると各種言語のDVDを視聴や購入できます。

【ファシリテーターになった後で】(*詳細は契約書を参照ください)

Q 「安心感の輪」の図を、配布したり転載したりしてもいいでしょうか。
 
A 「安心感の輪」の資料(図などの配布資料)の一般的な使用ルール(図を改変してはいけない、など)は、COS Internationalのウェブページに載っています。(http://circleofsecurity.net/resources/handout/
研修を受けた「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーター(registered COS-P Parent facilitator)は、「ライセンス契約」の条件に則って、「安心感の輪」子育てプログラムの資料を使用ください。
・養育者支援のために用いる場合は、自由にお使いください。
・専門家を養成するために資料を使用してはいけません。
関連するテーマ(アタッチメント理論、早期介入等)についてプレゼンテーションを行う場合、「安心感の輪」の資料(配布資料、ビデオ、スライド等)は、プレゼンテーションのために使用される資料の10%未満でなければなりません。
・「安心感の輪」の図を、書籍や雑誌、ホームページなどに掲載する場合は、事前に書面での許可が必要です。COS Internationalに問い合わせて契約書(“permission request form”)を入手し、必要事項を記入して送信してください。書面の審査には、約4週間かかります。

Q 「安心感の輪」のDVDを予備でもう1枚予備でほしいのですが。

A DVDは、受講された方お一人につき1枚に限っています。
ただし、初期不良があった場合は、4日間研修後2週間以内であれば主催者が無料で交換します。
 それ以降のDVDの交換、破損、紛失の場合は、アメリカのCOS Internationalが対応します。DVDの代金と郵送料がかかります。アメリカからのDVD 発送は、速達(約3日)と普通便を選択することが可能です。
*ファシリテーターは、COS Internationalのホームページにメンバーログインすると各種言語のDVDを視聴したり、購入・交換をすることができます。

Q 「安心感の輪」子育てプログラムは、どのような対象に実施できますか?

A  養育者(両親、祖父母、里親など、子どもの主たる養育者)を対象とした実践を行うことができます。専門家への教育目的で実施することはできません。
 保育士などへの実施はグレーゾーンです。「安心感の輪」子育てプログラムは、職業的な力を高める「研修」として実施するものではなく、あくまで個人的な関係を扱って、参加者自身の応答性やそれを困難にする感情体験を内省する「実践」です。保育士にする場合は、「研修」ではなく、「自分自身を見つめる実践」という実施者の姿勢と参加者の受け止め方が大切です。「自分自身を見つめること」が、結果的に、職業的なかかわりの力を高めることはあるでしょう。また、参加者の個人的な関係を振り返るなかで、部分的に職場で出会う子どもたちとの関係を思い出すこともあるでしょう。その際にも、子どもとの関係において、自分の応答や気持ちを内省することが大切で、客観的な子ども理解の向上のために実施されるものではありません。

Q 「安心感の輪」子育てプログラムを実施した効果を測定したいのですが。

A 効果の測定は、学会発表や論文として公開する「研究」と、職場や組織内での報告のために行う「効果測定」とで実施にあたっての要件が異なります。

1.研究と効果測定の区別 は以下の通りです。
<研究(research)>
・特定の問題意識に沿って検討するもの。
・自分が所属する機関以外の対象者にも、結果を一般化しようとするもの。
・測定した結果を、他の専門家とも共有する意思があるもの。
これらのうち1つでもあてはまれば研究となります。学会発表なども研究です。
<効果測定(program evaluation)>
・プログラム運営の成果を組織内や予算提供者へ報告するために実施するもの。
その際の結果は、自分のプログラムへの参加者に限った結果となります。

2.研究と効果測定の実施要件はそれぞれ以下の通りです。
・「研究」をする場合、以下の3つの要件を満たす必要があります。
(1) 研究計画書を提出し、書面で開発者の許可をもらうこと
(2) 8章のプログラムを8回で実施すること
(3) 実施にはスーパーバイズを受けること(日本では、2014年12月現在、北川恵先生がスーパーバイザーとして認定されています)

・「効果測定」の場合
開発者の許可をとる必要はありません。プログラムを8章全部実施しなくても、効果測定をしていただけます。