COSについてAbout COS

COSプログラムと COSPプログラムについて

【COSプログラム(the Circle of Security Program)】
・アタッチメント理論に基づいた、乳幼児をもつ養育者へのビデオを用いた介入プログラムです。標準的には6組のグループで、毎週のセッションを20回行います。介入前に構造化されたアセスメント(ストレンジ・シチュエーション法やCOSインタビュー)を行い、各親子の介入目標を設定します。セッションは、アタッチメントについてのわかりやすい心理教育と、養育者の気持ちを受けとめる内省的対話からなります。

・詳しくは開発者による書籍をご覧ください。
Powell, Cooper, Hoffman, & Marvin (Hardcover 2013; Paperback 2016). The Circle of Security Intervention: Enhancing attachment in early parent-child relationships. Guilford Press.

・詳しくは、COS InternationalホームページのCOS Booksにある文献
https://www.circleofsecurityinternational.com/books)をご覧ください。

 日本語の文献は以下のようなものがあります。
北川恵 (2012a). 親子の関係性に焦点づけた評価と支援を提供するプログラム:The Circle of Security プログラムの特徴と実践. 子どもの虐待とネグレクト, 14, 153-161.
北川恵.(2012b). 養育者支援:サークル・オブ・セキュリティ・プログラムの実践 数井みゆき(編著)アタッチメントの実践と応用:医療・福祉・教育・司法現場からの報告 誠信書房 pp.23-43.

北川恵(2017). アタッチメントに基づく親子関係の理解と支援:COSプログラムと「安心感の輪」子育てプログラムにおけるアセスメントと実践 北川恵・工藤晋平(編著)アタッチメントに基づく評価と支援 誠信書房 pp.146-158.

・実施資格取得のための第一歩は、10日間からなるIntensive Trainingへの参加です。
詳しくは、COS InternationalサイトのTrainingsのIntensive Trainingをご覧ください。

【COSPプログラム(the Circle of Security Parenting Program)】
・COSプログラムをベースに、わかりやすい映像や図表を盛り込んだDVD教材を活用する心理教育プログラムです。標準的には8週間で、柔軟な人数のグループに(個別から20組ほど)実施できます。参加者は、心理教育用のDVDを視聴しながら、ファシリテーターと内省的な対話をします。

・心理教育DVDとマニュアルの日本語版が、「安心感の輪」子育てプログラムとして作成されています。

・ファシリテーターになるための研修を日本で開催しているのは、COSPプログラム(「安心感の輪」子育てプログラム)のみです。

「安心感の輪」子育てプログラムを受けたい方に

・「安心感の輪」子育てプログラムの実施対象は養育者です。
専門家が専門的知識向上のために研修として参加することはできません。
養育者(両親、祖父母、里親など)が、子どもとの関係を振り返るために参加していただけます。子どもとの関わり方の技術を高めることが目的ではなく、子どもとの関係に養育者自身が与える影響にも目を向けながら、子どもや養育者自身についての理解や気づきを増やしていきます。

・2021年4月現在、「安心感の輪」子育てプログラムのファシリテーターは、日本各地に474名います。プログラムを受けたい養育者は、広報などにご注目ください。
本サイトの「お知らせ」に掲載している、毎年度の【「安心感の輪」子育てプログラム実施情報】もご覧ください。

「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになりたい方に

・「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになるためには、
1 4日間研修の全日程を受講すること
2 COS Internationalと契約書を交わすこと
の2条件が必要です。

・4日間研修については、COS InternationalホームページのTrainingsに詳細があります。

・医療、保健、福祉、教育、司法、行政などで、親子の支援に関わる専門家を対象としています。

・早期申込み割引があります。早期申込み(early bird registration)期日の参加申し込み人数が少ない場合、研修がキャンセルとなります。その場合は、申込金は全額返金となります。研修参加に関心がある方は、出来るだけ早期申込み期間内にご登録ください。

・団体申込割引が適用される場合は、研修登録のウェブページに詳細が記載されています。
これまで、医療領域(児童精神科医師、看護師など)、福祉領域(児童養護施設、児童相談所職員など)、司法領域(家庭裁判所調査官、法務省職員など)から、団体割引を活用して同じ組織から複数名で参加くださいました。また、組織や職種の異なる知り合いでグループをつくり団体割引を活用された例もありました。

・心理教育DVDとマニュアルの日本語版が作成されており、ファシリテーターになるための4日間研修は日本でも開催されています。
*【研修予定の速報】は本サイトの「お知らせ」に掲載します。
*【参加者募集】を始めると、Circle of Security International https://www.circleofsecurityinternational.com/ の上にある緑色のメニューの「Trainings」→「Training Types」→「In Person Trainings」から探していただけます。

【日本での研修実績と予定】(2021年4月現在)

日程 場所 講師 主催 資格取得者
第1回 2013年3月20日~23日 筑波大学東京キャンパス(東京) Bert Powell 北川恵、安藤智子  97名
第2回 2013年12月20日~23日 兵庫県中央労働センター(神戸) 北川恵 安藤智子、岩本沙耶佳  55名
第3回 2014年8月15日~18日 筑波大学東京キャンパス(東京) 北川恵 安藤智子  48名
第4回 2015年8月14日~17日 クリエイトセンター(大阪府茨木市) 北川恵 大阪彩都心理センター(竹田伸子)  60名
第5回 2016年9月22~25日 中部大学名古屋キャンパス(名古屋市) 北川恵 河邉眞千子、安藤智子  75名
第6回 2017年8月11~14日  立命館いばらき(大阪府茨木市)  北川恵  大阪彩都心理センター   73名
第7回 2018年8月10~13日 筑波大学東京キャンパス(東京) 北川恵  安藤智子  66名
      2020年度は東京での開催を予定していましたが、COVID-19により中止しました
第8回  2021年8月13~16日(予定)  大阪府立労働センター(大阪市)  北川恵  認定NPOチャイルド・リソース・センター(CRC)、安藤智子  



よくある質問

【プログラム受講について】

Q 私は子育て中の母親ですが、このプログラムを受講できますか。

A お子さんの養育に関わる方(両親、祖父母、里親など)は、このプログラムを受けることができます。本プログラムを通して、お子さんとの関係を振り返ることが、あなたとお子さんの両方にとっての安心感につながればと思います。「安心感の輪」子育てプログラムを受けたい方に をご覧下さい。

【ファシリテーターになるための研修について】

Q 私はこのプログラムを学んで養育者向けに実施したいのですが、どうしたらよいですか。

A 「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターになりたい方に をご覧下さい。

【研修参加の登録について】

Q 支払いの方法について教えてください。

A クレジットカード払い、電信送金、小切手の郵送の方法があります。
クレジットカード払いは、登録画面で番号等を入力して実施します。電信送金、小切手の郵送の場合等は、 registration[at]circleofsecurityinternational[dot].comに連絡をしてください。いずれもドルでの支払いになります。

Q  領収書は発行してもらえますか

A  領収書は、参加申し込みをした後に、e-mailで届きます。

【「安心感の輪」の図やDVDについて】

Q 「安心感の輪」の図を使いたいのですが、許可が必要ですか?

A アタッチメントの視点を養育者に説明する際に「安心感の輪」はわかりやすい資料ですので、COSのウェブページから誰でも英語版(2018年に改定されたイラスト)が入手可能になっています(2021年4月現在のリンクhttps://www.circleofsecurityinternational.com/circle-of-security-model/what-is-the-circle-of-security/。リンクが有効でない場合、COSのwebページ内を、Full Circleで検索してください)。他の言語に訳された「安心感の輪」の図(Circle of Security Diagram)も入手可能です。Membersサイトからは、さらに多くの言語に訳された「安心感の輪」が入手可能です。

Q 「安心感の輪」の図をHPや冊子に掲載してもいいでしょうか?

A COSに関する資料を、書籍や雑誌、ホームページなどに引用して掲載する場合には事前に書面での許可が必要です。非営利組織や学術的な出版物が申請可能です。COS Internationalに英語でお問い合わせください(メールの送信先:angie[at]circleofsecurityinternational[dot]com→atを@、dotを.に変えて送信してください)。“permission request form”に必要事項を記載して提出ください。書面の審査には、約4週間かかります。

Q 「安心感の輪」子育てプログラムのDVDを購入できますか?

A DVDは、4日間研修の全日程を受講した「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーターにお渡しします。
DVDのサンプル(英語)はウェブページで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=cW2BfxsWguc&feature=plcp
DVDとマニュアルは、英語、日本語、スペイン語、イタリア語などに翻訳されています。
日本での研修に参加すると、日本語版DVDとマニュアルをお渡しします。研修を受けたファシリテーターは、他言語のDVDを購入することができます。どの研修を受講したか、どの言語を希望するかを記載して、COS Internationalにご連絡ください。
*ファシリテーターは、COS Internationalのホームページにメンバーログインすると各種言語のDVDを購入したり、ストリーミングで視聴したりできます。

【ファシリテーターになった後で】(*詳細は契約書を参照ください)

Q 「安心感の輪」の図を、配布したり転載したりしてもいいでしょうか。
 
A 研修を受けた「安心感の輪」子育てプログラムファシリテーター(registered COS-P Parent facilitator)は、「ライセンス契約」の条件に則って、「安心感の輪」子育てプログラムの資料を使用ください。
・養育者支援のために用いる場合は、自由にお使いください。
・専門家を養成するために資料を使用してはいけません。
関連するテーマ(アタッチメント理論、早期介入等)についてプレゼンテーションを行う場合、「安心感の輪」の資料(配布資料、ビデオ、スライド等)は、プレゼンテーションのために使用される資料の10%未満でなければなりません。
・「安心感の輪」の図を、書籍や雑誌、ホームページなどに掲載する場合は、事前に書面での許可が必要です。COS Internationalに問い合わせて契約書(“permission request form”)を入手し、必要事項を記入して送信してください。書面の審査には、約4週間かかります。
・契約書はこちらからダウンロードできます。「安心感の輪」の図が適切な文脈で引用されているかをCOS Internationalは確認しますので、本文(英語、要約でも可という事例もありました)の提出を求められるようです。

Q 「安心感の輪」のDVDを予備でもう1枚予備でほしいのですが。

A DVDは、受講された方お一人につき1枚に限っています。
ただし、初期不良があった場合は、4日間研修後2週間以内であれば主催者が無料で交換します。
 それ以降のDVDの交換、破損、紛失の場合は、アメリカのCOS Internationalが対応します。DVDの代金と郵送料がかかります。アメリカからのDVD 発送は、速達(約3日)と普通便を選択することが可能です。
*ファシリテーターは、COS Internationalのホームページにメンバーログインすると、日本語を含む各種言語のDVDを視聴したり、購入・交換したりできます。インターネットに接続できる環境であれば、COSPの映像をストリーミングで用いてファシリテートすることも可能です。

Q 「安心感の輪」子育てプログラムは、どのような対象に実施できますか?

A  養育者(両親、祖父母、里親など、子どもの主たる養育者)を対象とした実践を行うことができます。専門家への教育目的で実施することはできません。
 保育士などへの実施はグレーゾーンです。「安心感の輪」子育てプログラムは、職業的な力を高める「研修」として実施するものではなく、あくまで個人的な関係を扱って、参加者自身の応答性やそれを困難にする感情体験を内省する「実践」です。保育士にする場合は、「研修」ではなく、「自分自身を見つめる実践」という実施者の姿勢と参加者の受け止め方が大切です。「自分自身を見つめること」が、結果的に、職業的なかかわりの力を高めることはあるでしょう。また、参加者の個人的な関係を振り返るなかで、部分的に職場で出会う子どもたちとの関係を思い出すこともあるでしょう。その際にも、子どもとの関係において、自分の応答や気持ちを内省することが大切で、客観的な子ども理解の向上のために実施されるものではありません。